東京の街並みを眺めてふと思ったこと

先日あるビルの屋上から東京の街並みを眺めていて、ふと「あれ？なんとなくバブルの頃とは違って見えるな？」と感じました。

その理由は「建築現場が少なく街が静かに感じた」からです。

バブルの頃は更地がコインパーキングになる事も少なく、どんどん新しい建築現場に変貌を遂げていました。

2年ほど前に社員全員で上海へ視察に行きましたが、そこはまるで東京のバブル時代をも上回る建築ラッシュでした。

喧噪と活気に包まれた変化し続ける街並みを眺めていると、経済力はすでにはるかに日本を上回っていると実感しました。

聞くところによると上海は「東京の半分の広さ」の中に「東京の2倍以上の人口」がひしめき合っているとの事でした。（密度は4倍以上！）

そこら中に高層ビルと構想マンション郡が立ち並び、もちろん最も高層の建物はすでに日本の高層ビルの2倍以上の高さでした。

最高値の店舗賃料は坪当たり＠40万円以上で、こちらにも驚かされました。

今、日本の最高峰の銀座でもとても設定出来ない金額ではないでしょうか？

我々は言わば消費の最前線における環境サービスに携わっていますので、景気の実態には敏感です。

そんな立場で感じる景気動向は、まだまだ本格的な回復には遠い道のりのような気がします。

平成22年08月04日

株式会社ビルズ 代表取締役 井上 良介