新年明けましておめでとうございます。

12月度の店舗情報の新規取り扱い量は前月に比較すると若干減少しました。

この要因は取り扱い情報の絞込みにあります。

現在市場には過去には例を見ない位に非常に多くの情報が出回っています。

その中には以前ならばすぐに成約出来ていた立地特性や物件規模にもかかわらず、この不況による出店計画の削減や借り手側の1店舗当たりの出店計画面積の縮小などにより、客付けが困難になってしまう情報も増えて来ました。

つまり「大きすぎる」事や「ほんの少し導線がそれている」事が、以前であればそれでも「そこそこの店舗」で比較的短期間で借り手は見つけられたレベルなのに、現在では「非常に判断がシビア」になってきた借り手側のニーズにはまらなくなってきている結果だと思います。

借り手のニーズに合わなくなったまま長期間在庫となる情報も増えてきていると言うのが今の状況です。

そこで改めて借りてのニーズを調査・集計して行く過程で、どうしてもニーズに合致しない情報はお取り扱いしない方針を実施したところ、お取り扱い情報の量が少しずつですが減少して来ています。

現在積極的な出店計画を打ち出している企業数は数年前に比較して半減しています。

新規出店は様子見、あるいは今期は既存店舗のてこ入れだけを行うなどの企業も多く見受けられ、マッチングから成約に至る道のりは以前に比べて遠く感じられます。

そう言う現状を踏まえながら、今年はこれまで以上に「企業にとって本当に優良な物件情報とは？」を判断しながら情報収集及び発信を心がけなければならないと強く感じています。

本年も宜しくお願い申し上げます。

平成22年01月13日

株式会社ビルズ 代表取締役 井上 良介