AIの普及と不動産ビジネス

 

AIが様々な職種から人手を奪うと言うニュースが増えて来ました。

不動産ビジネスに関してもそのようなコメントが披露されていますが、一部分はAIに業務を任せる事は可能ですが、根幹の「決断」場面ではどうでしょうか？

AIに判断させるにはかなり難しい問題が有ると思われます。

不動産ビジネスは基本的に「定価」の商売では無く、「出値」(売値)と「指値」（買値）の差が有るのは勿論の事、その他の細かな契約条件や設備などの事柄まで「貸主の思惑」と「借主の要望」がぶつかり合う商売です。

更に営業現場では「人柄」や「一生懸命さ」「通いの回数」「人間関係」などが影響する事も多く、なかなか簡単にはAIに置き換える事が出来るビジネスでは無いと感じます。

「定価の小売りビジネス」や「受付業務」などは比較的簡単にAIへと置き換わると思いますが、こと不動産に限ってはまず「人がAIにとって代わる」事は無いのではないでしょうか？

 

平成28年06月01日

株式会社ビルズ 代表取締役 井上 良介