景気は気から！　も長くは続かない？

 

年頭に「今年の景気は青信号」と言う様なまさに「景気の良い話」があちらこちらで流れています。

もともと日本の経済発展は「8割が内需」なので、長いスパン（今後20年とか50年）では確実に人口は減少する事を考えれば、これも一時的な事に過ぎない事は容易に推測できます。

確かに「観光客数」はこのところ毎年最高記録を更新して昨年はとうとう約2,000万人と言う大台に達したようですが、日本の人口は50年後には「4,500万人減少する」事が既に確定しているので、長期的には日本の国力（特に経済力）が減少する事は間違いない状況です。

そうなると当然地方の土地は今よりも更に閑散とし、市区町村はどんどん消滅して行き、東京を初めとする大都市圏以外は商業的な発展は望めなくなるはずです。

ですが地方は一次産業、大都市圏は2次産業、の住み分けが今よりもっと明確で分かり易くなる事で、地域別の産業構造を整理されて産業効率が上がるチャンスが生まれる可能性があります。

中国に抜かれて世界3位のGDPと言う表現に誤魔化されていますが、実は日本人の一人当たりのGDPは先進国中最下位で、27位です。

ですが逆に考えれば、人口が減少した分はまだまだ他の先進国並みに効率を上げる事で改善する余地がまだあると解釈する事も出来ます。

当社も今年は取り敢えず見えている目先の景気浮揚に惑わされる事無く「効率向上」をキーワードに益々精進して行きたいと思います。

 

平成28年01月08日

株式会社ビルズ 代表取締役 井上 良介