7年後がピークで下り坂？

7年後のオリンピックに向けて商業施設の新規OPEN，リニューアル計画やホテル事業の拡大が顕著です。

店舗賃料相場も新宿・渋谷・銀座などの都心部の優良集客立地や将来の海外からの観光客需要が見込める商業地では賃料は下げ止まり、徐々に上昇する物件も出始めました。

逆に郊外や都心部以外の商業地域ではいまだに値下げの傾向は続いています。

「投資・集客が見込める地域」とそうでない地域の格差は今後はますます開いて行く事が予想されます。

そしてオリンピック後はどうなるのかと考えると、早くも心配になります。

観光客が減り、少子高齢化は更に加速し、設備投資された無駄な箱物は解体撤去され、増税は続き、と思うと今から海外投資・事業開発など早目に次の手を打たなければまずい事は明らかです。

このところ商業関連ニュースの記事も企業の海外出店記事が増加しています。

脱中国のニュースも多くなって来ました。

おそらく企業の法人税などが下がっても個人の所得には反映されず、将来の生き残りをかけて海外進出投資を活発化させるのでは無いかと思われます。

そうなると国内では地域格差と合わせて収入・生活格差がますます広がる事でしょう。

長いように見えてもたったの7年。

10年後に生き残るための戦いは既に始まっています。

平成25年10月05日

株式会社ビルズ 代表取締役 井上 良介