居抜き店舗の危険性

3月度も情報配信件数は伸びています。

昨年からの一貫した傾向として「物件配信件数は増加する一方で積極出店企業数は減少を続けている」事が上げられます。

店舗物件の需給傾向は今年に入っても相変わらず「重要に比べて供給過剰」な状況が続いています。

そんな中で初期投資を抑える為に「居抜き店舗」を活用されるケースも増えていますが、数社の積極的な企業を除き殆どは個人経営者に多いようです。

弊社も昨年からは「居抜き店舗データ」を簡単にご紹介できるシステムを入れましたが、弊社の顧客の殆どが「企業経営」のお客様な為に一部企業様を除いてまだまだ活用率は低いようです。

過去の経験では他社の仲介で入居されたお客様から「居抜き店舗設備の故障や水漏れやメンテナンス」でご入居後にトラブルになるケースも良く耳にしますので、ご入居時に「床、壁、天井、配線、配管設備の状態」が良く確認できない「居抜き店舗」はあまりお勧め出来ない事もあります。

特に営業年数が10年を超えるようなケースで居抜き店舗譲渡のご要望があるような場合には、後継テナント様にも所有者様にもきちんとリスクの説明をする必要があります。

平成22年04月08日

株式会社ビルズ 代表取締役 井上 良介